ゼロからわかる「世界の読み方」

こんばんは。

今日は佐藤優さんの【ゼロからわかる「世界の読み方」】を読みました。

ロシアとの北方領土問題や、トランプ大統領が率いるアメリカ合衆国北朝鮮との関係など、独特の視点で書かれているのが印象的。

外交に関わる方々の言葉一つ一つに深い意味があるという事は勉強になりましたし、今後はこの観点を忘れない様にしたいと思います。

 

内容で特に記憶に残ったのは、

北朝鮮の核開発が頓挫した時、もしくは半島有事が起きた場合に、最終的に誰の手に核兵器が渡るのか?という事、そしてそれは地の利でいうと韓国になる可能性が高いという事。

そして、韓国が手中に収めた核兵器はどうなる?これは、対日本と外交を行う際に強力なカードになりうるのである。こんな事、考えた事も無かった。

 

②アメリカは北朝鮮が核・ミサイル開発を放棄した際に4つのノーを約束したという事。その中に『朝鮮半島の再統一を急がない』というのがあるのだが、これは半島の分裂の固定化を意味する、逆に言えば、韓国が北朝鮮を併合する事を支持しない、という事になる。これって、実現しちゃうとアメリカの同盟国がロシアと中国と国境を隣接する事になるので、地域情勢が逼迫したり関係悪化に繋がるんだと。

確かに言われてみればそうだな~、と。本にも書かれているけど、こういう状況になってアメリカ、中露が緊張状態になるよりも、現状維持でバッファーがある方がいいんじゃないかな、とは思います。

 

以上、2点が特に印象的でした。ミサイル発射ニュースで世界はざわつくけど、その先を予想する話っていうのはあまり聞かなかったので目から鱗でした。

 

 

次は中国関連の本を読むぞ~。